中川つよし講師監修
宮地楽器オリジナル
モダンピッチリコーダー
2018


英国オクスフォード大学秘蔵のベイトコレクションの図面をもとに、リコーダーの名器ブレッサンをモデルとしたモダンピッチソプラノリコーダーとアルトリコーダーを御蔵島黄楊で再現!
特にソプラノリコーダーについては、この図面を基にしたモダンピッチブレッサンモデルが
製作されるのはおそらくこの宮地楽器モデルが初めてとなり、記念すべきリコーダーと言えるでしょう。
高級モデルながらも一人でも多くの方にお使い頂けるよう、価格もリーズナブルに致しましたので、
ぜひお試し下さいませ!
- ◆ソプラノリコーダー MSRS-1065
- 82,500円(税込)
- ◆アルトリコーダー MSRA-2065
- 151,800円(税込)
今回のモデルについて、
徳永さんに話を聞いてみました。
ブレッサン
( Peter Bressan )
ブレッサンはフランスで生まれイギリスで活躍したリコーダー製作家です。
リコーダー愛好家の間では、ステンズビー、ステンズビーJr.、デンナー等と並んで一種の憧れと親しみをもって語られる製作家です。
特にブレッサンは、リコーダーのストラディバリウスとも称され、その深い音色はリコーダーファンにとても人気があります。そのため、多くのメーカーや製作家がこのブレッサンのコピー楽器を手掛けています。
現在、世の中にあるブレッサンのコピー楽器は、殆どがアルトリコーダーです。
ベイトコレクション
(Bate Collection)
この2018年モデルは、ソプラノリコーダーもアルトリコーダーもベイトコレクションの楽器から設計されました。ソプラノはB♭管ソプラノリコーダー(a1=424Hz)、アルトはアルトリコーダー(a1=405Hz付近)の楽器を基にしています。
ここでベイトコレクションについて少し説明を。
ベイトコレクションはルネサンスから現代までの楽器のコレクションで、オックスフォード大学音楽学部にあります。その中には、注目すべき楽器が数多くあり、リコーダーもその一つです。
宮地楽器オリジナル
ブレッサンモデル
さて、リコーダーの話に戻ります。
下に示す図面2つは、今回、設計の基となったリコーダーの図面です。


これらの図面から楽器を設計するわけなんですが、肝となるのは次の2つです。
- 1. 経年変化により変形した内径を、どのように補正するか。
- 2. 縦横の縮小率(または拡大率)をいくつに設定するか。
世に出回っているコピー楽器は、おそらくこの2つをまず慎重に決めて設計されていると思います。しかし、この2つをどのように決定するかで、楽器の性格や形状が大きく違ってきます。

ここから数々の銘品が誕生する
ブレッサンのコピー、といっても、各メーカー、各製作家で全然性格が違ってくるのはこのためなんですね。もちろん、ヴォイシングによる違いが最も大きいと思うのですが、その楽器の基本的な鳴りやイントネーションを決定づけるのはやっぱり内径と管壁の厚さなんです。
宮地楽器オリジナルブレッサンモデルは、御蔵島黄楊を採用しノンステインの綺麗な木地を活かした外観を実現しました。また、アルトリコーダーには爪を立てるサミングに有効なサムホールリングを施しました。アルトリコーダーに関しては、他メーカーと吹き比べるもよし、殆ど目にすることがないソプラノリコーダーについては、その鳴りを確かめるもよし。どうぞブレッサンの世界にどっぷりと浸かっていってください。

宮地楽器オリジナル
御蔵島黄楊バロックピッチ
アルトリコーダー
2016年に初の宮地楽器オリジナルリコーダーとして販売致しましたバロックピッチアルトリコーダーMSRA-2105の、御蔵島黄楊バージョンを作りました!
価格も少しだけお手頃になっています。
ぜひお試しください。
- 御蔵島黄楊バージョン MSRA-2125(A=415)
- 159,500円(税込)