中川つよし講師監修

宮地楽器
オリジナルリコーダー2019

2019年はテルトンモデルのモダンピッチソプラノリコーダー、2018年製作のブレッサンモデル『MSRA-2065』の
バロックピッチバージョンのアルト、さらには宮地オリジナル初となるヴォイスフルートも製作し、盛沢山な内容となりました。
材料はいずれももはや定番となった御蔵島黄楊。リコーダーフェアには3つの新作を待ちわびた方が多くいらっしゃり、
いずれもご用意した分はほぼ完売となりました。

今回のモデルについて、
職人の徳永氏に話を聞きました

リコーダー製作家 徳永隆二

株式会社鈴木楽器製作所にて30年にわたりリコーダーの設計、製作を担当する。
2017年、浜松に「リコーダー工房 Tokuryudo」を開設。日々製作意欲を燃やす、
日本を代表するリコーダー製作家である。過去の宮地楽器オリジナルシリーズは、すべて彼の手によるものである。

ソプラノリコーダー
MSRS-1075 テルトンモデル

Engelbert Terton 1676~1752

  • 82,500円(税込)
  • A=442Hz
  • 御蔵島黄楊

テルトンはバロック時代のリコーダー製作家で、現存するソプラノリコーダーがとても有名です。
(写真-1)

写真 1

頭部管と足部管に美しい銀の装飾が施してあり、その美しさも相まって、ソプラノリコーダーといえばテルトン、というほどの人気を博しています。(銀の装飾はブロック歌口部にも施してあります。)
MSRA-1075はこの楽器を御蔵島黄楊で作ったもので、ピッチはモダンピッチでA=442Hzです。

ただし、お求めになりやすい価格設定を実現するために銀の装飾はありません。
低音から高音まで艶のある豊かな響きが特徴で、ソロはもちろん、合奏でも高いポテンシャルを発揮してくれると信じています。
(徳永)

写真 1

アルトリコーダー
MSRA-2165 ブレッサンモデル

Peter Bressan 1663~1731

  • 187,000円(税込)
  • A=415Hz
  • 御蔵島黄楊

2018年、ブレッサンモデルのモダンピッチアルトリコーダーを発売しましたが、こちらは同じモデルのバロックピッチアルトリコーダーです。 元となるリコーダーは、Bate Collectionのブレッサンアルトリコーダーで、2018年と同じくフレデリック・モーガンによる図面から設計しました。(写真-2)は、その図面の一部です。非常に洗練された図面で、縮小率さえ間違えないで図面どおりに作ればすんなり鳴ってくれます。

写真 2

ヴォイシングの幅も広く、色々なヴォイシングが可能なのですが、今回のモデルでは、比較的広めのヴォイシングにしました。もちろん適度な抵抗感を持った仕上がりです。
ブレッサンのリコーダーでバロックのリコーダーソナタを、バロックピッチで吹く。
リコーダーを吹く人なら一度はそう思うのではないかと、個人的に思っていますが、そのときは是非この宮地楽器オリジナルのブレッサンモデルで吹いてください。
(徳永)

写真 2

ヴォイスフルート
MSRV-3125
ステンズビーJr.モデル

Thomas Stanesby Jr.1692~1754

  • 170,500円(税込)
  • A=415Hz
  • 御蔵島黄楊

このヴォイスフルートは、ステンズビーJr.のアルトリコーダーを元に設計しました。
アルトリコーダーを元にしているせいかどうなのかはわかりませんが、ヴォイスフルートの深い音色と、アルトリコーダーの機動性を併せ持ったリコーダーに仕上がっています。
御蔵島黄楊はヨーロッパ黄楊より少し軽く、楓や桜よりは少し重い木なのですが、材質的にもそう言えると思います。 このリコーダーで、バッハのフルートソナタ、オトテールのフルート組曲、さらにはテレマンの縦横のコンチェルトを吹いてみてはいかがでしょうか。
(徳永)

宮地楽器オリジナルリコーダー ラインナップ